当日

6時半起床。ゆっくり支度をしていると、あっという間に出発時刻に。

屋外に駐車している車。たんまり雪が積もっている。急いで雪を振り払うも、凍ってしまった部分がなかなか取り除けず焦る。ガリガリ削りフロントガラスからの視界確保。車中、頭の中でチャンチャチャーンチャーンチャーンチャーーーーーンを熱唱しながら会場へ向かう。

セレモニー会場は、面接場所と同じだったため、面接日と同様に建物脇のストリートパーキングに余裕で駐車可能だと想定していたが、読みが甘かった。慌てて近くの駐車場を探し、車を停めるも、発券機?的なものが見当たらない。通りすがりの方に尋ねると、駐車場使用にはアプリを携帯でダウンロードする必要あることが判明。急いで実行し、会場へ。

そこで目に飛び込んできた長蛇の列。極寒の中、30分程列に並び、建物への入場順番待ち。セキュリティーチェックを通過し、会場へ。私を含め二十人程だろうか。必要書類とグリーンカードを受付の方へ手渡し、席で待機。グリーンカード取得に相当な費用と労力を要したため、カードを手放すことには抵抗があったが、仕方がない。その後、Oath ceremony開始。出席者全員でOath朗読後、Certificate of naturalization(帰化証明書)を受け取り、セレモニー終了。コロナのため、出席は帰化対象者のみが許可されており、家族、友人、知人等がその場にいないため、出席者同士で互いに記念写真を撮り合う。微笑ましい。

会場でもらったミニ星条旗を握りしめ、自由の女神と一枚。

会場を後にし、駐車場へ。車に乗り込む前、ふと空を見上げる。晴れ渡った空。今日という日を迎えるまで過ぎ去った米国での十数年を振り返る。感無量。

夕食、妻が好物の唐揚げを用意してくれた。娘息子は牛乳、妻私はシャンパンっぽい炭酸ジュースを各々グラスに注ぎ、皆で乾杯。食後はカップケーキにお子様ランチに小さな旗を立て、ほっこりデザートタイム。ありがとう。

パスポート申請、ソーシャル・セキュリティー・アドミニストレーションへのステータス変更届け出等が残っているが、とりあえず今日は寝よう。

ほぼ断酒十日目。

前日

Oath ceremonyを翌日に控えた日曜の朝9時、仲良くしてもらっている御近所さん宅に招待頂き、家族総出で朝食をご馳走になる。パンケーキ、ベーコン、そしてフルーツにコーヒー。普段我が家では食すことのないメニュー。そして食後、サプライズギフトを頂く。

キャンバス地にプリントされた星条旗

感極まり涙ぐんでしまった。

人種のるつぼ、アメリカ。学生ビザを取得し渡米後、右も左も分からず、聞き取れてもいない周りの会話をただ必死に理解しているそぶりと酒の勢いで乗り切る毎日。当初は、一、二年の語学留学を終えたら、日本に戻り仕事を探そうと思っていたが、現地で就職先がみつかり、やれるところまでやってみよう、ということに。

“Life is like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.”

本当にどうなるか分からないもんだ。人生は。

明日は寝坊できない。早めに寝よう。

ほぼ断酒九日目。

ノンアルコールビールの真実

午前10時頃自宅を出発。我が家にしては早目の活動開始。

近所のデパートへ立ち寄り、アマゾン購入品の返品をする。デパート内にある返品受付カウンターで、アマゾンより発行を受けたQRコードをスキャンしてもらい、購入品を手渡し、返品確認レシートを受け取り返品完了。ラベル印刷、梱包一切不要。とても便利。

その後、近所のスーパーで雪遊び用ソリを手に入れ、少し遠くの大型スーパーへ。お気に入りのRAPOKKI (甘辛く煮た餅と茹でたインスタント麺を混ぜた韓国屋台料理。) を発見。備蓄用に24食分カートへ投入。妻より白い目で見られるが、気にしない。その他、息子のオムツ等必要な日用品、食材も購入。

買物を済ませた後、誕生日会にお呼ばれしている娘を会場まで送迎。帰りしな、本日3軒目のスーパーへ立ち寄り、ノンアルコールビール購入という、過ちを犯してしまう。

帰宅後、購入したノンアルコールビールを飲みながら、妻息子とドラマ鑑賞。アメリカで飲む初ノンアルビール。得体の知れないガス臭さが若干あったが、味はビールっぽかった。

「もしよければ、ピザを頼んだので。」と、誕生日会実施中の娘友人の親御さんより御誘い頂く。「喜んで。」と即答し、再び誕生日会会場へ。楽しいひと時を過ごさせて頂く。ありがとう。

娘息子の寝落ち後、胸に抱えた一抹の不安払拭のため、ノンアルコールビールについてネット検索。ノンアルコールという接頭語を持つ飲料、実際は僅かなアルコールが含まれていることは以前から把握していた。今日立ち寄ったスーパーに陳列されていた数種類のノンアルコールビール達、一点を除きアルコール度数0.5とパッケージに表記があった。一ヶ月間断酒という己に課した目標、出来れば達成したい。でも飲みたい。週末だけでも。そこで思い付いた解決策、「嘘偽りなく、真にアルコール度数0のノンアルビール」。そして「Heineken 0.0」を発見。その「Heineken 0.0」、真にアルコール含有ゼロ、に嘘が無いかについて、念のため、就寝前に確認したかった。

結果、0.03%のアルコール含有を確認。

米国ではアルコール度数0.5%下回れば、ノンアルコール飲料としてカテゴライズすることに問題はないらしい。故に、私が購入した製品をノンアルコール飲料として販売する事に異論は無い。でも、関西出身でない私ですら、思わず「入ってますやん。」とツッコミせざるを得ない、その製品名、及びパッケージ表記。せめて、名称を「Heineken almost 0.0」とか「Heineken nearly 0.0」にしたりする等、何かしらの手段で製品の正しい性質を分かりやすくしてくれていたら嬉しかった。しかし一方、十分な事前確認を怠ったのは私の責任であり、誰を責めることもできない。強いて言えば、責めることができるのは、己の欲望に打ち勝つことができず、ノンアルコールビールという逃げに走った、ここにいる四十路のおっさん、ただ一人。反省。

ちなみに、米国ルイジアナ州では、この「入ってますやん。」について、「アルコールを含む飲料を一切口にしたくない人達に対し説明責任を果たさなかった。そしてそれにより被害を被った。」とし、Heineken側を相手に訴えを起こした方もいるらしい。流石アメリカ。

本当は0.03%。

ほぼ断酒八日目。

散髪

新年最初の一週目が漸く終わる。

昨夜からの降雪により、自宅周辺は良い感じの雪遊び環境。一緒に遊ぼうとせがむ子供達の希望に応えられず歯痒い気持ちを胸に抱きながらの在宅勤務。予定されていた電話会議が2件キャンセルとなり、空けていた時間枠で別の仕事を処理。

雪遊びしたい気持ちを抑えきれなくなった娘、母弟を引き連れ外へ繰り出す。自宅裏からキャッキャ、キャッキャと雪遊びを楽しむ声が聞こえる。近所の子供達も合流し、皆で遊んでいる様子。皆の写真を撮るよう妻から指令だ出たので、一旦机から離れる。裸足にクロックスのサンダルで雪の積もったベランダへ突入。体が冷気に包まれる。そして、自宅裏にいる御近所さん達と妻娘息子を撮影。

数時間後、無理やり仕事に区切りをつけ、本日の業務終了。そして家族で夕食。金曜日の夜、冷えたビールが飲みたかったが、代わりに冷えた炭酸水を流し込む。悪くない。きつめの炭酸が心地よい。

メキシコの炭酸水、Topo Chico。

食後、昼間一緒に遊べなかった子供達との時間を取り戻すべく、娘息子との触れ合いタイム。そして就寝前に散髪、シャワーを済ませ、束の間のミータイム。その間、子供達を寝かしつけてくれた妻に感謝。

バリカンを使いセルフカットをするようになり何年経つだろう。過去、日本へ一時帰国した際、地元の家電量販店で購入したフィリップスの電動バリカン。使い勝手が非常に良い。側頭部、及び後頭部を1mmの長さに刈り込み、アマゾンで手に入れた散髪用のハサミで頭頂部から側頭部のエリアを雑に調整する。そして床をコロコロクリーナーで清掃し、シャワーで体に付着した頭髪を洗い流す。所要時間約30分。時折死角にある後頭部の刈り込みが甘かったり、子供にやってもらったのかと同僚に突っ込まれる感じの仕上がりになることもあるが、気にしない。僅かに残った男の色香を維持すべく、濡れた長髪をハードスプレーで毎朝セットしていた時期もあったが、もうこの手軽なセルフカット生活からは抜け出せそうにない。いや、抜け出せない。

箱はボロボロ。バリカンはまだまだ現役。

さっぱりとした頭で床に就く。

断酒七日目。

無関心

イチロー先生の言葉。「無関心が一番辛い。嫌われることが大好き。」

誰かに嫌われるということは、その誰かが自分に対しとてつもない熱量、関心を持っているということ。一方、無関心というのは、その誰かの熱量が一切自分に向けられないということ、らしい。その言葉に出会った際、思わず唸ってしまった。

取引先の然る方。同じ職場の然る方。何故、そのように相手の神経を逆なでするような不必要な言葉を仕事のメールにちりばめるのか。何故、そのような物言いをして建設的な話し合いの妨げをするのか、と感じる場面に時折遭遇する。

送信者、発言者の意図を受け手が読み違えしている可能性も大いにありえる。しかし、結果受け手が不快に感じてしまったのであれば、メールの発信者、発言者にその意図がなくとも、その発信、発言方法は適切ではなかったのではないか。一方、そういった方々へ不快感を抱くということは、イチロー先生の仰る通り、無意識のうちにその方達へ受け手側の熱量、関心が向けられている証なのか。また、自身の発信、発言により不快感を抱く方がいた際は、その方の熱量が発信、発言者である自身に対し向けられているということでもあるのか。そのような考えを持つことは、ただ自意識過剰なだけなのか。

人生という限られた時間の中、出会う全ての方々に対し、熱量を放ち続けていては、家族や他に本当に熱量をもって接したいと思える人物に出会った際に、熱量不足に陥ってしまうのではないか、との思いに駆られる。しかし、そうは思っていても己の未熟さのせいか、特定の方々への関心を無にし、割り切った対応をすることがなかなかできない。ストレスを感じる相手に対し、いつでも積極的無関心モードを発動できるよう方法がないか。

車中で上述のようなことを思い巡らしつつ、家路を急ぐ。

道中、自宅近くのスーパーで妻より受けた牛乳&バナナ入手任務を遂行し、自宅へ到着。妻の膝の上で寝ていた息子を布団へ運び、鍋に僅かに残されたカレーを食べる。そして食後、妻、娘、私の三人でパズルに取り組む。床の上に屈みこみ、各々別パートを担当。小一時間程で完成。屈みこみでの継続作業で腹部を圧迫したせいか、放屁が止まらない、私の。放屁がもたらすほっこり家族団欒タイム。ありがとう。

断酒六日目。

正直

午前8時起床。娘、学校へ行きたくないとぐずる。遅刻をしても、娘の授業出席時間が減ること以外さして害はないのだが、遅刻させたくないという勝手な親心から、早く起きるよう娘を急かしてしまう。しかし、思うように動いてくれず、時間が経過していく。いてもたってもいられなくなり、動かぬ娘を抱きかかえ、着替えをするようにと洋服収納コーナーへ無理やり連れていく。そして娘、泣く。そして遅刻。

子供は今を生きている。遅刻しようがしまいが、そんなことは知ったこっちゃない。今腹が減ったら、今食べたい。今どこかへ行きたかったら、今行きたい。今やりたくなかったら、やりたくないのだ。その行動が、その後の自分にどのような影響を与えるかなんて考えない。自分に正直。

年を重ねるごとにしがらみが増え、自分に正直に生きることが難しくなってきた。100%自分に正直に生きるのはハードルが高いので、せめて昨年より少しだけ、自分の気持ちに正直に今年を生きるようと思う。

断酒五日目。

カレーライス

2022年初出勤日。前日夜、早起きして一緒に朝ごはんを食べようと娘と話しをし、6時に目覚ましをセットし床に就いた。そして娘、5時半起床。私はまだ布団から出たくなかったが、娘のやる気をそぐことはしたくなかったため、台所へ。娘と私の目玉焼き納豆御飯を用意し、二人で朝食をとる。家を出るまで暫く時間があったため、娘の合意を得た上、朝食後の彼女用タイムテーブル作成。本一冊を読んだら出発までの間は自由にするという内容。娘、文字の少ない絵本を選択。数分で読書を終え、YouTube鑑賞。

その後、娘を学校へ連れていき、私は出社。数週間ぶりのオフィス。溜まっていた未読メール、数件の電話会議を捌き、初日終了。

帰宅後晩飯にカレーライスを頂く。子供達が食べれるよう、常に甘口カレーになっているため、カイエンペッパー投入し、辛みを追加。二杯完食。

食後、まだ片付けしていなかったクリスマスツリーをしまうことに。片付け前、ツリー前でサンタコスプレをした娘息子の写真撮影大会。終了後、強烈な眠気に襲われる。妻子供達には申し訳なくも、布団へ直行。

断酒四日目。

Ninja Japan

娘、新学期初日。7時起床。娘は給食があるため、息子の昼食用弁当のみ用意。7時半頃から、妻、娘、息子を起こしにかかる。学校までは車で10分。家を出発したのが、8時45分。初日から遅刻。その後、息子を託児所へドロップし、自宅へ戻る。布団、ベッドの上を縦横無尽に動き回る子供達のおかげで、妻は午前三時頃まで眠ることができなかったらしい。まだ、ベッドの中にいた。かわいそうだったので、そのまま寝かせておいた。

昼前に起きてきた妻と寿司ランチ。食べ放題の店で腹一杯寿司を頬張る。向かいには、忍者ジャパンという別のレストランがあった。名前に惹かれる。近いうちに訪れてみたい。

娘を迎えに行くまで、まだ時間があったため、昼食後妻の好物であるスーパー新商品物色の旅へ。今日の一件目の物色先は、アルディ。足元が冷えるらしく、暖かそうな室内履きを購入する。嬉しそう。最近ダイエットに勤しむ妻は、野菜を大量に消費するため、はつか大根、セロリ等も併せてゲット。そうこうしているうちに娘を迎えにいく時間に。

娘と合流後、学校近くにできたホールフーズを物色。知人より冷凍の牛レバーがあると聞き、探しに来たが、残念ながら売切れ。お惣菜コーナーから娘がサーモンロールを手に駆け寄ってきた。量にして細巻二本弱といったところ。お値段十ドル弱。一瞬購入申請却下しよう思うも、娘の居ぬ間に寿司を食べたその罪悪感から購入を許可。私が年明けより断酒中であることを知っている妻より、色々な炭酸飲料を試してみてはとの提案があり、見たことのない炭酸水も購入。

店を後にし、次は眼鏡屋へ。娘の眼鏡をピックアップ。とても御洒落で良い感じの眼鏡。御値段も御洒落だった。価格の八割弱が医療保険でカバーされていたことを確認。ありがとう。

帰りしなに息子を託児所より回収し、家路へ。

色々と詰め込み気味な一日だったせいか、少々疲れた。ビールが飲みたくなるも、思い直し水をがぶ飲み。この先ずっと断酒を継続するつもりはないが、新年最初の月位は肝臓を休ませてあげようと思う。

いよいよ明日は仕事始め。

断酒三日目。

仕事始め

昼近くに起床。娘がアイススケートをしたいと言うので、スケート場を探す。

私が住んでいる地域のスケート場は、アイスホッケー、フィギュアスケート、グループレッスン、パブリックスケーティングで、スケート場の使用時間が区切られており、我々のような一般客がいつでも自由にスケートすることは出来ない。数カ所見つかるも、パブリックスケーティング可能な時間が限られており、今日の今日でいけるのは、自宅から40分程離れた所にあるスケート場。息子は自宅で妻と御留守番。

スケートリンク入口で入場券をスタッフの方へ渡し、手の甲へスタンプを押してもらい、アイススケート開始。娘とお揃いのニコチャンマークのスタンプ。少し嬉しい。

一時間程スケートをした後、近くのドーナツ屋さんでおやつタイム。娘、ご満悦の様子。妻より帰りしなの食材調達指令が出ていたため、自宅近くでスーパーへ立ち寄る。

自宅へ到着するも、妻息子の声は聞こえず。昼寝中の様子。Youtube鑑賞をしてひと時を過ごす。その後、明日の仕事初めに備え、久々に会社パソコンでメールチェック。そこでうっかりに気づく。仕事始め、1/4だった。嬉しい誤算。その喜びを娘と共有。口をとがらせ、私も1/4から登校したいと娘は言う。かわいい。

夕食、シャワーを済ませ、就寝準備。消灯し、子供達を就寝モードへ。息子は、すぐに電池切れしそうな雰囲気だが、娘、全く眠くない様子。小声で何かしゃべりかけてくる。黙ってやり過ごせばよいものを、寝る気はあるのか、明日寝坊するよ、と私も小声で応戦してしまい、互いにケラケラ笑う。平和だ。

断酒二日目。

元旦

ぐーたらした一日だった。

起床後、家族で蕎麦を食べ、その後妻は二度寝。子供達をリビングで遊ばせながら、私はドラマ鑑賞。買い物依存症の女性が主人公のコメディ。日本も同様だと思われるが、アメリカでクレジットカード使用額の返済が滞り、複数回に渡る督促状発行後、債務者による返済に関するアクションが確認されなかった際、その債権が、Debt Collectorと呼ばれる債権回収業者(=借金取り立て屋)へ流される。主人公の女性、勤務先へ電話をしてくる取り立て屋は、自身のストーカーであると同僚達で伝え、取り立てを乗り切ろうとする。新年初日から多重債務者が登場するドラマ鑑賞でだらだら時間を過ごす。あまり良い選択ではなかったかもしれない。

明日は、もう少し有意義な時間の使い方をしよう。

断酒1日目。